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十二神祇神楽 國光神楽団
- KUNIMITSUKAGURA -
十二神祇神楽とは
十二神祇神楽は広島市・廿日市市・大竹市を中心に、現在約30団体で継承している神楽です。中でも、阿刀神楽(安佐南区)・水内神楽(佐伯区)・原神楽(廿日市市)・津田神楽(廿日市市)は広島県無形民俗文化財に指定されています。
神祇とは天神地祇 (天津神と国津神) のことであり、天神七代と地神五代を合わせると十二になることに由来しています。
そのため、十二 (もしくは表裏で二十四) 前後の演目で構成されることが多いようです。
祓いを中心とした儀礼の舞、陰陽五行の思想に基づく五郎王子の舞、庶民の娯楽として発展した狂言舞。
また十二神祇神楽のハイライトともいえる、荒平の舞 (世鬼の舞、関の舞、鬼神、柴鬼神) 。
そして、地域によっては神懸りによる託宣の演目・将軍舞が残されています。
幕間には伝統的な手作り花火が奉納されることも十二神祇神楽の特徴です。
天高く吹き上げる「吹火」、火花を散らし回転する「傘火」、滝のように美しい「綱火」など。
かつてはどの地域でも盛んに奉納されていましたが、消防法の規制により奉納花火の実施は少なくなってきています。
國光神楽団の所在する安佐南区沼田町伴地域の十二神祇神楽は、江戸時代後期・嘉永年間頃が始まりと言われています。
江戸期の伴村では三城田神楽、下向神楽、中畑神楽、松宗神楽の四つの十二神祇神楽が継承されていました。
同一村内の4集落で神楽が伝承されていたことから、伴村は非常に神楽が盛んな地域であったと言えます。
しかしながら、三城田神楽は20年以上、中畑神楽・松宗神楽は共に50年以上継承が途絶えています。
また、下向神楽はコロナ禍以降、神楽奉納が途絶えている現状です。
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